222nm紫外線照射装置が新型コロナウイルスを退治する。

 幾つかの報道番組や、SNSで広がっている222nm(ナノメートル)紫外線照射器が脚光を浴び始めている。人体に有害にならず、コロナウイルスの除菌ができる丁度いい波長の紫外線である。この222nm紫外線の照射時間や照射範囲、照射強度をしっかり調整した装置がウシオ電機株式会社とTOSHIBA等から発売されている。

 紫外線が直接当たる範囲(表面除菌)にしか有効でないのかと思いきや、なるほど、エアロゾルへの対策「空間除菌」が可能であるから、巷に溢れている効果が不確かな空間除菌剤よりその効果は絶大と判断できる。装置の設置費用や、ランプ寿命に伴う交換用ランニングコストは必要になるが、新型コロナ感染症リスクが1%でも低減できるのであれば、医療機関、介護施設、イベント会場、学校等、全ての公共的施設にはもはや必須と言って良いのではないかと思う。

 国及び自治体は、1日でも早くこのような設置機器の補助金を用意するか、いっそ大量に調達して全ての施設に国事業で設置する方がスマートだと感じる。

 ワクチン接種が一通り済んだとしても、感染への不安は完全には拭い去れない。そんなニューノーマルが待ち受けている。新型コロナとの戦いに勝利し、是非ほんの1年前の幸福時間を取り戻したい。そのためには身体に入ってきた新型コロナウイルスへの耐性強化という受け身の対策と並行して、外界にある新型コロナウイルスを減らして撃退するという攻めの対策も大変重要だと思う。